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売血を20~40才代が中心にしているから、今後数多くのエイズ孤児の問題が農村部の多くの問題となっています。今やエイズの蔓延は、国家存亡の問題になっています。中国政府は、エイズに対する態度が曖昧で、国のイメージを損なうことを心配し、HIV感染者の存在を長い間無視してきました。それは中国の伝統文化、イデオロギーと関係していて、エイズは外国人が罹る病気、資本主義の人たちが罹る病気と認識が不足していました。エイズ予防の一歩はまず、中国のトップリーダーから一般人まで根本的な認識を変えていくことだと思います。中国では性はタブーで、日本人は中学・高校から教育を受けていますが、中国では性に関する教育は一切学校で教えていません。最近中国では若者の恋愛や性体験者が増えています。中国の若者は性の情報を、インターネットや友人とコッソリと情報を入手しています。だから、コンドームの使い方や性感染症からの自己防衛の仕方がわかりません。
エイズは特殊な病気で、特殊な人間が罹る病気ではないので、HIV感染者に対して差別をしてはいけません。中国の人たちにもっとエイズについて、関心を呼びおこしていきたいと思っています。
Iさん・・・神奈川県立寒川高等学校
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私たち高校生は性に関することを自分たちのことに感じていないと思う。"エイズのことは知っているけれど、自分には関係ないし感染することもないだろう。"と、このように考えているのではないでしょうか。しかし、性の関する問題は、私たち高校生にとって決して他人事ではないのです。また人工妊娠中絶数も増えています。これらの主な原因として、セックスの低年齢化があげられます。高校1年生の約2割、高校3年生では約4割がすでにセックスを経験しているそうです。
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私たちが性感染症や望まない妊娠から身を守るためには、セックスをしないことが最も安全です。"拒んだら相手に嫌われるかもしれない"などと考え、気が乗らないまま無理にセックスする必要はありません。何よりセックスが今、本当に必要なのかきちんと話し合える関係を、時間をかけて築き上げてください。
日本は世界一のコンドーム製造技術を持ち、世界に輸出している国です。
しかし、最近は国内出荷率が低下し、それに伴い性感染症が増加しています。特に若い世代での使用率が低下しているため、深刻な問題になっています。性感染症やエイズの恐ろしさ、それを防ぐためにはセックスをしない、するとしてもコンドームを使用することなど、自分の身を守るための情報は学校できちんと教えて欲しいのです。それが無防備で軽はずみなセックスを防ぐことにつながっていくのだと思います。
私たちは、まず、自分を大切にしなければいけないと思います。自分を大切にするということは、身を守るための正しい知識を身につけることであり、同時に自分の身の回りの人たちも大切にすることになります。私たち高校生を含めた多くの人がエイズに関心を持って、アジア全体で情報を交換しあえるようになれば、この現状を変えていけるのではないでしょうか。
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本報告書は神奈川県立高等学校 性・エイズ教育実践研究会様のご協力、ご承諾をいただき掲載しております。
尚、一部個人名や学校名などは省略させていただいております。 |
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