第2門 HIVに感染するとすぐにAIDSを発症する。
さあどうでしょうか、
○と思う人は、レッドリボンの絵がある方を、
×と思う人は、赤い方をだしてください。
インフルエンザウイルスに感染すると、すぐにインフルエンザになります。
しかし、HIVに感染すると、HIVは血液やリンパ組織にある、免疫システムで重要な役割を果たしているCD4陽性リンパ球に入り込んで増殖します。増殖したHIVは次々に新たなCD4陽性リンパ球に入り込んで増殖し続けます。その過程で、CD4陽性リンパ球が破壊されて少なくなってしまいます。
CD4陽性細胞とは、細胞表面にCD4物質をもつリンパ球で、その代表がヘルパーT細胞です。ヘルパーT細胞は免疫系の司令塔の役割をしているので、HIVの感染によって数が減ってしまうと、後天的な免疫不全になります。
長い年月の間に徐々にCD4陽性細胞が減り、免疫力が低下してくると、やがて様々な感染症を引き起こすようなりAIDSを発症します。AIDSになるまでの期間は、5年から10年といわれています。
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