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AIDSは
「Acquired Immune Deficiency Syndrome」後天性免疫不全症候群
Acquired アクワイエド というのは訳すと 後天性
Immune Deficiency イミュノデフェシエンシ が 免疫不全
Syndrome シンドローム が 症候群
「AIDS」は、HIVに感染した後に、人の免疫を壊していろいろな病気や症状を発症することです。もう少し詳しく説明すると、HIVはヒトの体内の免疫機能を司るCD4リンパ球に入り込みその中で増殖して‥およそ10年前後をかけて、徐々に免疫機能を破壊していきます。今まで人にとってなんでもない細菌やカビ、ウイルスなどの微生物に負けてしまい肺炎や悪性腫瘍などのさまざまな病気を発症した時がエイズです。
第3問…【HIV感染症は完治する病気である】 ○か×か‥
○ だと思う人はうちわのレッドリボンの方を、
× だと思う人はうちわの赤い方を出してください。
A3、答えは×です。
現在の医学をもってしてもHIV感染症は完治できません。
HIVの増殖を抑えて進行を遅らせエイズの発症を予防するための治療薬はあります。しかし、完全に治すことはできません。HAART(多剤併用)という治療の開発によって、HIV感染=死ではなくなりました。しかし、耐性ができやすい(薬が効かない状態)うえに、副作用が強く服用する時間や用量にも制約が多くまた、高額な医療費がかかります。その為、治療を続けるには、非常な努力とまわりの人たちの支えと協力が必要です。
現在、厚生労働省が認めている薬の数は17種類です。しかし、アメリカなどで使われている薬の多くは日本では認められていませんが、それを取り入れようと研究が進められている状況です。
第4問…【HIV感染の検査の中に一日でできるものがある】 ○か×か‥
○ だと思う人はうちわのレッドリボンの方を、
× だと思う人はうちわの赤い方を出してください。
A4、答えは○です。
その日、その場で結果がわかる即日検査があります。予約なし、匿名(名前を言う必要なし・住所も聞かれません)です。感染かなと思う日から3ヶ月が経過しているか…聞かれます。腕から血液を5〜6t程度とり、検査をします。
この検査はエイズウイルスを検出することではなく、ウイルスが人の体の中に入って、免疫システムによってできる抗体の有無を調べるものです。この抗体は、感染からつくられるまでに6〜8週間ほどかかることがあります。そのため、まちがいなく正確な結果がわかるのは、感染した可能性のある機会があって3ヶ月以上たってから、ということになります。また、即日検査(迅速検査)の場合、100人に1人(1%)くらいの人が感染していないのに「陽性」に出ることがあります。そのため「真の陽性か」「偽陽性」かを確認しなければなりません。即日検査(迅速検査)で陽性になった場合は、更に確認検査(精密検査)を行う必要があります。大和保健所ではNAT(ナット)検査というウイルスそのものを検出する検査を行っています。この検査法ではHIV感染を心配した日から2ヶ月が過ぎていれば正確な結果が分かります。他の検査機関より1ヶ月早く知ることができます。※先ほどお渡しした袋の中のうす紫色の冊子(エイズの基礎知識)に詳しく載せてあります。ご覧ください。
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本報告書は神奈川県立高等学校 性・エイズ教育実践研究会様のご協力、ご承諾をいただき掲載しております。
尚、一部個人名や学校名などは省略させていただいております。 |
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