Q: |
現在の高校生に対して、正確な知識の場がつくれないと予防という点では、十分効果が出ないのではと感じているが、具体的にはどのようにしたらよいか。 |
A: |
東京の池袋には、若者に対するAIDS拠点事業フォーティーという場所が設けられている。そこには、スタッフが常駐して、高校生、大学生がいつでも来てもいいという場所になっており、色々な情報が手に入るようになっている。また、フォーティーでは、保健師と一緒に学校に行って性教育の授業をしたり、病院を紹介したりしている。さらに、今後、地元の商店街の協力を得て、飲み屋やカラオケとかゲームセンターのトイレに啓発ポスターを貼る予定である。今後は、若者が学校あるいは学校の外で生活する場所で、全体的に包括した取り組みをしていくべきである。 |
A: |
本人たちが本当に必要とする情報になかなかアクセスできない、一方、間違った情報が氾濫しているという中で、今後、多くの人たちを対象に携帯サイトという形で、メッセージを発信していこうと思っている。こういうフォーラムなど継続した活動も大切である。 |
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Q: |
AIDSに対する新薬を開発すると聞いたが、実際のところ薬というのはどのくらいまで効果が得られるのか。 |
A: |
現在、治す薬はない。HIVを消すことはできない、しかし、ウイルスを減らして免疫を高めるという薬はどんどん開発されていて、完全には治らないけれど、症状は抑えられるというのが現状である。ワクチンもまだまだできておらず、予防が最大のワクチンだといわれている。 |
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Q: |
ロシアの事を説明している時に、聞いている人はみんな男性だったように見えるが、関心があるのは男性の方なのか、ロシアの性教育はどの程度行われているのか。 |
A: |
ロシアの性教育の現状も日本とそんなに変わらない。ロシアの方が進んでいるという現状はないように感じた。写真は、実際は女性の方が多かったのであるが、理由として、コンドームが予防法となると男性が主導で使わなければいけないものであり、男性の理解あってのもので、逆にいうと、立場上も女性が受け身になりやすいという点から女性の方が問題意識を持ち易いのかと感じた。 |
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Q: |
AIDSに対しての予防方法とかの説明が不足している感じがとてもする。ピュアエデュケーションの方で教科書にもう少し対処法を強く訴えてみたりはしないのか。 |
A: |
もっと教科書にも情報は載せるべきだと思っている。しかし、性に関して、特に性行為に対する受け取り方は個人それぞれであるので、単に不安感をあおる、不快感を持つような情報を載せたりはできないが、心がけていきたい。 |
A: |
個別性というか発達段階があるので、一律にというのは難しいが、これだけは絶対に教えたいという最低ラインみたいなものを具体化していかなければいけないと感じている。 |