淋菌感染症は、古くから知られている性感染症である。多量に出る膿汁を精液の流出と考えられていたためgonorrhoeaeと呼ばれ、1979年にAlbert
Neisserが細菌学的に正確に記録したことから淋菌はNeisseria gonorrhoeaeと命名されました。
淋菌は、10の-2乗mm程度のグラム陰性双球菌でコーヒー豆のような形をしています。生命力は弱く熱や寒冷、乾燥、消毒により簡単に死滅します。また、炭酸ガスとの親和性が高く、5〜10%の炭酸ガス濃度で37℃の条件で発育しやすいです。
淋菌の菌体表面にある線毛が上皮細胞へ付着し感染します。。淋菌は上皮細胞の性質から細胞に取り込まれ細胞内で増殖します。増殖した淋菌は細胞を破壊し細胞外へ放出され、他の細胞へと入り込み更に増殖を行って繁殖していきます。
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