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性器ヘルペスは外陰部が小水疱やかぶれたようにただれる疾患で、単純ヘルペスウイルス1型または2型の感染、再発で生じます。
単純ヘルペスウイルスは古くから蔓延しているウイルスで、30年前では人口の90%以上が感染するというほど広く分布していました。
単純ヘルペスウイルスの感染経路は大きくわけて2通りあります。
一つ目は、幼少期に周囲の単純ヘルペスウイルス感染者から唾液等を通じて感染し、口内や口唇その他上半身に水疱・潰瘍を生じるケースで、発症の有無はあるが、日本人のほとんどの人が感染していると考えられています。
もう1つの経路は、性行為によって性器に感染するもので、これが性感染症として知られる性器ヘルペスです。
近年では、単純ヘルペスウイルスに感染せずに成人に達する人も増えており、成人してから初感染を受ける例も多くなっています。
単純ヘルペスウイルスは10の-4乗mmとウイルスとしては比較的大きいDNAウイルスです。
ヘルペスウイルスは神経節に潜伏感染し、時々、再活性化されて他の人へ感染させるという特有の性質を持っています。
1型、2型では、生物学的な性格や熱・化学物質などの反応も違い、感染する部位で比較してみると、1型は目、口、脳など上半身に感染することが多く、2型は性器などの下半身に感染することが多いです。
しかし、1型の感染による性器ヘルペスも無いわけではなく、特に女性においては、それぞれの占める割合に大きな違いは見られません。
これは、口腔周辺に感染した1型がオーラルセックスによって性器に感染し、性器ヘルペスの原因となっていると考えられています。
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