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「母子感染」ですが、これは母親がHIVに感染している場合に起こります。出産時に産道を通ってくる赤ん坊に傷ができ、そこから母親の血液が入って感染してしまいます。しかし、事前に母親が抗HIV薬の投与を受け、帝王切開で出産することで母子感染を防げます。また、母乳には少量ですがHIVが存在します。母乳は長期間に渡って子供に与え続けられるので、それにより感染してしまう例もあるので、人工ミルクを用います。
「輸血」ですが、これは献血時のHIV検査をすり抜けて混入してしまうと、輸血を受けた人が感染してしまいます。
これについての補足説明を臨床検査技師会( )さんよろしくお願いいたします。
MC ありがとうございました。4問目に行く前に今までのなかでご質問などありましたらお受けしたいと思います。みなさんいかがでしょうか。何でもよいのでどうぞ。
(質問内容に応じて保健師さん、臨床検査技師さんに解答をお願いする)
それでは4問目に移りたいと思います。
第4問・・自分の免疫力でエイズは完治しない。さてどうでしょう。○か×か・・
○と思う人はうちわのレッドリボンの方を、×と思う人は裏の赤い方を出してください。
答えは○です。
本来、人間には、免疫機能が備わっているので私たちは風邪などを引いてもちょっと休んで自力で直すことができます。しかし第2問の解答にあったようにHIVは免疫システムそのものを破壊するために免疫機能そのものがだめになるので、自分の自然治癒力に期待できません。また現在では治療法が進歩し、きちんとした治療を行えばエイズの発症を遅らせることができるようになりましたが、完治することはできません。
この問題についても補足説明をお願いします。(臨床検査技師会の方にお願いします)
MC あと残りは2問となりました。次の質問は
「AIDSになると生ものが食べられなくなる」さてみなさん、どうでしょう?○か×か・・
○と思う人はうちわのレッドリボンの方を、×と思う人は裏の赤い方を出してください。
先程説明したエイズという状態について考えてください。AIDSを発症したというのは免疫力がなくなり、免疫不全に陥った状態です。体の抵抗力がほとんどなくなっているときに、病原菌や寄生虫が付着していることがある生魚や生野菜などの、生ものを食べることは、様々な病原体がさらに体内に取り込まれる事になり、からだにとって大変なダメージを引き起こすということです。
したがって、なるべく生ものは食べない方が良いといわれています。
免疫力が低下しているヒトと接するときに注意することは、今現在健康にいる私たちが感染を受ける危険性よりも、病気を移す危険性のほうが確率的に高いという認識を持つ必要があります。
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本報告書は神奈川県立高等学校 性・エイズ教育実践研究会様のご協力、ご承諾をいただき掲載しております。
尚、一部個人名や学校名などは省略させていただいております。 |
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