単純ヘルペスウイルスは初感染する時期によって、その症状の度合いは大きく変わります。
日本人の多くは幼少期に初感染し、症状が軽度であったり、自覚症状を伴わない場合が多い。
しかし、成人が初感染した場合は重症になることが多い。近年では、単純ヘルペスウイルスに感染せずに成人に達する人も増えており、性器ヘルペスに悩まされる人も多い。
また、性器ヘルペスは、薬の服用により症状は治まるが、体調不良などをきっかけに再発するため、根気よく治療に当る必要があります。性器ヘルペスに感染してから1年間の再発頻度は、単純ヘルペスウイルス1型の場合では平均1回、2型では平均10回程度起こると言われており、2型の場合は無症候性を含めて再発頻度が高いといわれています。
急性型(初感染)
感染してから2〜10日の潜伏期間を経て、外陰部にカユミ、灼熱感を感じ始め、全身の倦怠感、所属リンパ゚節の腫脹、発熱を伴い、その後、急速に陰部や大腿部が水疱やかぶれたような状態になります。
特に女性の方が男性より深刻で、37℃を越える高熱を出すこともあり、強い痛みから歩行や排尿が困難になり入院が必要となることもあります。
また、1型に感染したほうが2型の場合より、重症となるが2型に比べ再発頻度が低い。
誘発型(過去に感染していたが無症候だった場合)
過去に感染していたがそのときは、無症候で症状は現れずヘルペスウイルスが陰性化したが、免疫低下によって再活性化された場合を急性型とわけ、誘発型という場合があります。
免疫低下の度合いによって症状もかわりますが、陰部に小さい潰瘍や水疱が現れます。
手術、放射性治療、妊娠などにより免疫低下を起こした場合に発症することが多い。
再発型(過去に患ったことがある場合)
症状は比較的軽く、1週間程度で治る事が多い。症状としては、陰部に小さい潰瘍や水疱が現れます。
水疱や潰瘍の出来る位置はいつも同じような場所に起き、時々、少しずれたり、前回の場所と左右対称の位置に発症することがあります。
再発の契機となるのは疲労やストレス、女性の場合、月経などがあげられ、ほとんどの場合、腰痛や下肢のしびれなど再発する前兆を数日前に感じ、再発する直前の数時間前にはかゆみや痛みとして、これを知ることが出来ます。
|