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尖形コンジローマはhuman papillomavirus(HPV)の性的接触感染によりイボのような症状が発生するウイルス性性感染症です。
病原体となるHPVは約8,000塩基対の環状2本鎖DNAを有した10の-5乗mm程の大きさの小型DNAウイルスで、現在、培養細胞で増殖できないため、ゲノムDNAの塩基配列の違いによって90種類以上の型に分類されています。
尖形コンジローマから検出されるHPVの型は、性器、粘膜に感染するタイプ゚の6,11型が主流になっています。下に感染部位とHPVの型の傾向を示します。
感染部位の傾向とHPVの型
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皮膚に感染する型 |
良性イボ: 1,2,4型
皮膚癌になる危険性が高い: 5,8,47型 |
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口腔粘膜に感染する型 |
13,32,57,72,73型 |
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性器,粘膜に感染する型
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6,11型
子宮頚癌になる危険性が高い: 16,18,31型 |
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