女性がクラミジアに感染した場合、その体の構造から速やかに上腹部へと感染が浸透していき、短期間に腹腔内へ波及する恐れがあります。
感染初期には自覚症状がなく治療対象にならないものが、長期間を経て骨盤腔へ波及し、卵管閉塞、卵管周囲癒着を引き起こし不妊症の原因となる傾向があります。
不妊症患者の所見をみるとクラミジア抗体陽性者の80%に卵管周囲の癒着が認められ、60%に卵管閉塞が認められています。
また、妊婦に感染するとプロスタグジンを活性化させ、陣痛誘発させ、このため、妊娠初期では流産の原因となり、妊娠中期では早産の原因となっています。
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